川に近いこともあってか防火水槽に蛙が繁殖している。
一匹が鳴き出すと輪唱が如く合唱を始める。
賑やかを通り越して騒々しいくらいである。
人間様の合唱が終わるが如く何かの拍子に一斉に鳴き止んだりもする。
蛙の合唱とは本当に巧く言ったものだ。
さて蛙達はいつ寝ているのだろうか。

同窓生に間もなく子供が生まれるようである。

今日は従姉の結婚式だった。
なんだかおもしろそうな組み合わせの夫婦だと思った。
お幸せに。

そこで会員制倶楽部というものに初めて立ち入った。
車の出入りがある現代において深い玉石の前庭とは恐れ入る。
天井の高い控え室で深いソファに座ってコンビニ購入のポンジュースとサンドイッチを食べて待つ。
直後に昭和天皇が好んで座ったという椅子だと知った。
ホホウ、なにやら貧富の差を感じるな。
従業員の話によるとカーテンひとつだけでも数百万だという。
一体何の自慢かと。

結婚式は別の大きな教会で行った。
建築家は無機質フェチらしく塔から聖堂まで鋳鉄・ステンレス・コンクリート素材丸出しだった。
改修工事中だったが姉によれば有名な建物であるという。
聖堂内部の感想はピラミッドパワーが集まりそうだと思った。

披露宴は会員制倶楽部で開かれた。
東京タワーを見上げる地理なのに建物も立派なら庭も芝生に森に池に川と滝まであった。
フルコースの料理にNHKのど自慢(風)の司会進行付きである。
個人的にオードブルのサーモンのテリーヌキャビア添えがとてもおいしかったし、
メロンを食いながら(絶対高いよコレ)と脳内連呼した。
前菜のピクルスがシナモン臭いことには大変違和感を覚えた。
惜しむらくは運転手の立場であったため紅白ワインもシャンパンも味わうことが出来なかったことか。

新郎側は体育会系で余興は氣志團、
新婦側が文化系で余興はピアノとヴァイオリンで室内楽と、
クッキリ鮮やかに別れていておもしろかった。
人間もノリもクッキリ鮮やかでなんだか良く分かる披露宴だった。